F☆☆☆☆製の漆喰とは、商品のパッケージにこのようなマークがある漆喰のことです。
今回は一般的に工務店が使用したり、販売されているF☆☆☆☆製の漆喰を元に、「メリット・デメリット」「100%自然素材の漆喰との違い」について解説します。
【この記事を読んで分かること】
・F☆☆☆☆製の漆喰について徹底解説
・F☆☆☆☆製の漆喰のメリット・デメリット
・F☆☆☆☆製と自然素材の漆喰の違い
もくじ
F☆☆☆☆製 漆喰のメリット・デメリット
F☆☆☆☆製 漆喰のメリット
F☆☆☆☆製の漆喰には、次の3つのメリットがあります。
・価格が安い
・入手しやすい
・リフォーム業者などの取り扱いが多い
どれも初心者でDIYやリフォームする人にはプラス面が多い漆喰です。
しかし極わずかですが、微量の化学物質が入っている漆喰のため、塗ると人によっては将来、シックハウス症候群や化学物質過敏症になる恐れのある建材です。
ただし、シックハウス症候群や化学物質過敏症に「必ずなる!」という漆喰ではないため、その辺が心配な人は少し高くても、将来の健康を買う意味でも、天然の自然素材100%の漆喰を買うことをオススメします。
F☆☆☆☆製 漆喰のメリット1:価格が安い
まずF☆☆☆☆製漆喰の一番の特徴は、とにかく天然の自然素材100%の漆喰とくらべて比べ、はるかに安いものが多いことです。
これは一般的な相場としての計算ですが、
F☆☆☆☆製の漆喰:800円〜2,000円/㎡
100%自然素材の漆喰:2,200円〜2,500円/㎡
とこのように、価格差が最大で3倍もある建材になっています。
またF☆☆☆☆製の漆喰には、原料に微量ですが化学物質を使っているため、天然の自然素材100%でできた漆喰と比べて1平米あたりの単価が約1000円ほど安くすることができます。
例えば6畳の部屋を漆喰壁にする場合、漆喰を塗る面積がおおよそ30㎡となるため、F☆☆☆☆製の漆喰と天然の自然素材100%の漆喰とでは、F☆☆☆☆製の漆喰の方が施工費用で約3万円ほど安くできます。
このようにF☆☆☆☆製の漆喰は、天然の自然素材100%の漆喰と比べて、シックハウス症候群になる可能はあるかもしれませんが、はっきりいって安く漆喰を壁に塗ることができます。
F☆☆☆☆製 漆喰のメリット2:入手しやすい
とにかくF☆☆☆☆製の漆喰は、どこでも販売されているので、ネットや工務店、ホームセンターで簡単に買うことができる漆喰です。
その理由は保存がしやすく、大量に一気に漆喰を安く作れるため、その分、低価格で主としやすい価格で、保存もしやすいので色々なとこで売ることができます。
また、F☆☆☆☆製の漆喰は、アマゾンや楽天といったネットのショッピングモールでも販売されているため、塗る直前に自宅に届けてもらうこともできたり、何よりも自宅にいても簡単に入手することができます。
このようにF☆☆☆☆製の漆喰は、とても簡単にほぼどこでも買うことができる漆喰です。
F☆☆☆☆製 漆喰のメリット3:リフォーム業者などの取り扱いが多い
F☆☆☆☆製 漆喰は、工務店やハウスメーカー、リフォーム業者などでの取扱いが多いことから、漆喰を塗ることのできる職人が見つかりやすく、希望の時期に施工してもらいやすいといったメリットがあります。
通常、業者に漆喰を塗ってもらおうとした場合、漆喰を塗れる職人が高齢化によって不足しているため、希望する時期に施工してもらえなかったり、場合によっては施工を断られることもあります。
ただし、F☆☆☆☆製 漆喰を塗るのであれば、工務店やハウスメーカー、リフォーム業者などでの取扱いが多く、普段からF☆☆☆☆製 漆喰を塗っているので、天然の自然素材100%の漆喰を塗る場合に比べ、職人の数も多く希望の時期に施工がしてもらいやすいといった現状があります。
F☆☆☆☆漆喰のデメリット
F☆☆☆☆製の漆喰には以下の4つのデメリットがあります。
・匂いが気になる
・調湿性が低い
・耐久性が低く長期にわたっての強度が弱い
・化学物質のせいで汚れが付きやすい
F☆☆☆☆漆喰のデメリット:匂いが気になる
F☆☆☆☆製の漆喰は原料に化学物質を含みます。
そのため、F☆☆☆☆製の漆喰は化学物質の独特なニオイがあります。
また、人によってはこのF☆☆☆☆製の漆喰に含まれる化学物質の独特なニオイが原因で、頭痛や蕁麻疹といったアレルギー反応が出る場合がありますので、ニオイに敏感な方はF☆☆☆☆製の漆喰には特に注意が必要です。
F☆☆☆☆漆喰のデメリット:調湿性が低い
F☆☆☆☆製の漆喰は、F☆☆☆☆製の漆喰に含まれる化学物質である化学合成接着剤が漆喰表面を覆うため、調湿性が低くなってしまいます。
その事例として、写真のようにロハスウォールの100%自然素材である本格漆喰であれば、水を掛けても吸収して乾きますが、F☆☆☆☆製の漆喰では撥水してしまいました。
F☆☆☆☆漆喰のデメリット:耐久性が低く長期にわたっての強度が弱い
F☆☆☆☆製の漆喰は、100%自然素材の漆喰に比べると耐久性が低く長期にわたっての強度が弱いです。
漆喰の原料である消石灰は、空気中の二酸化炭素(炭素)と反応することで強度の高い石灰石となります。
そのため、長期にわたって強度が高いというのが本来の漆喰なのですが、F☆☆☆☆製の漆喰の場合には、原料の化学合成接着剤が時間と共に紫外線の影響で劣化する影響で、長期にわたっての強度が弱くなってしまいます。
F☆☆☆☆漆喰のデメリット:化学物質のせいで汚れが付きやすい
F☆☆☆☆製の漆喰壁は、F☆☆☆☆製の漆喰に含まれる化学物質の影響で汚れが付きやすいです
外壁の場合には黒い雨垂れが発生することが多く、F☆☆☆☆製の漆喰に含まれる化学物質と空気中の汚れや雨の汚れと反応して、写真のような黒ずみができることが原因となっています。
F☆☆☆☆漆喰と自然素材 漆喰の違い
漆喰の材料の違い
日本に古くから伝わる本来の漆喰は、基本的には「消石灰」「のり」「スサ」「水」「骨材(コツザイ)」を材料としています。
しかし、F☆☆☆☆漆喰では「のり」と言われる材料に、酢酸ビニル樹脂系やエーテル系、アクリル樹脂などの化学物質を使用しています。
そのため漆喰自体の純度が薄くなってしまい、だいたい40%ぐらいしかない状態です。
一方、天然の自然素材100%の漆喰は、先ほどF☆☆☆☆で話した「のり」のみに限らず、原材料すべてを自然素材で作っています。
そのため漆喰の純度は、F☆☆☆☆漆喰と比べると高く80%近くが消石灰です。
例えば、天然 自然素材100%を販売するロハスウォールの漆喰は、以下の4つの材料からできています。
・岡山産消石灰
・岡山の一級河川の水
・100%自然素材の海藻糊
・岡山産の石灰石粉
F☆☆☆☆漆喰 A社 | ロハスウォール | |
消石灰 | 国産の消石灰 | 岡山産の消石灰 |
水 | 国産の水 | 岡山の一級河川の水 |
つなぎ材(スサ) | アクリル繊維
ポリエステル繊維 |
なし |
のり材 | アクリル系エマルジョン樹脂
酢酸ビニル樹脂 エーテル樹脂 |
日本海の海藻糊 |
骨材 | 国産の砂 | 岡山産の石灰石粉 |
このように、F☆☆☆☆漆喰は天然 自然素材100%のロハスウォールの漆喰と比べても、材料に化学物質が多く入っているのが分かります。
自然素材 漆喰の購入方法と価格帯について
まずグラフを見てわかるように、天然の自然素材でできた漆喰は簡単に買うことができません。
当社ではロハスウォール漆喰と、ロハスウォール高級カキ漆喰という2種類の自然素材100%の漆喰をネットの専門ショップで売っていますが、ここまで専門的にネットで自然素材の漆喰を売っているのは当社ぐらいしかありません。(2022年8月現在)
逆に、F☆☆☆☆などの原料に微量の化学物質を含む漆喰は、ホームセンターやインターネットでも簡単に買うことができます。
価格差ですが、天然の自然素材100%でできた漆喰とF☆☆☆☆の漆喰(その他、自然素材ではない漆喰を含む)では、原料が国産を使っているかによりますが、2倍~3倍の差があります。
値段が違う一番の理由は、自然素材100%の漆喰は原料が国産だったり、すべて天然自然素材で漆喰の純度が高いためです。
F☆☆☆☆のような化学物質を使って少し原料を安くしたり、漆喰の純度が低い場合は安く買うことができます。
またF☆☆☆☆製以外でも、ローラーで売れる漆喰とか、手で簡単に塗れる漆喰も安く手に入るので便利ですが、やはり漆喰本来の性能がほとんど無いので、漆喰が持つメリットをすべてほしい人は、少し高くても天然の自然素材でできた漆喰がおすすめです。
シックハウス症候群になる割合
住宅の建材等から発生する化学物質などによる健康被害を総称して「シックハウス症候群」といいます。
シックハウス症候群の症状としては、化学物質が充満している部屋に居ると目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹、自律神経の暴走、他の病気を誘発するなど、人によってさまざま身体にとって不快な症状が出ます。
実はこのシックハウス症候群については、一節ではリフォームした人の全体の2%はなっていると言われている怖い病気で、治す方法としては自然素材を中心とした家に住む(立て替える)しかないのが現状です。
またこの症状については発症するのが人それぞれで、職人さんみたく四六時中、化学物質の入った接着剤や、塗料を使って仕事をしていても発症しないケースもあれば、入院をしたことがない健康な人でも急に発症することがある怖い病気です。
現在のところは自然素材の家でシックハウス症候群になったというお話は、業界でもあまり聞かないのですが、シックハウス症候群の方の家に我々ロハスウォールが作っている天然の自然素材00%で作った漆喰を家に塗ったら、症状が改善したというお話はあります。
なお日本では、化学物質過敏症といわれている病気の約60%がシックハウス症候群によるものだといわれています。
また、この化学物質過敏症はアメリカでは10人に1人、日本ではまだ調査例が少ないのですが、京都大学大学院教授内山巌雄氏達が2000年に行った調査によると、日本では100万人程度(全人口の0.8%)の方が何らかが原因で化学物質過敏症担っているといわれています。
つまり、その60%がシックハウス症候群になるので、100万人×59%=59万人の日本人がシックハウス症候群にかかっていて、その割合は年々年々増えているともいわれています。
つまりここで言いたいのは、家の建材の中で特に壁材や床材は、なるべく天然の自然素材だけで作られた建材を使うのが、シックハウス症候群になりにくいのでおすすめです。
ということです。
ちなみにすでにご存知だとは思いますが、F☆☆☆☆の漆喰には微量ですが化学物質が入っているので、少なからずF☆☆☆☆の漆喰を使うと、天然の自然素材だけの漆喰よりもシックハウス症候群になるリスクが高くなります。
漆喰の消臭力の高さの違い
F☆☆☆☆の漆喰は、自然素材の漆喰に比べて、消臭力が劣ります。
その理由は、F☆☆☆☆の漆喰は化学物質である化学合成接着剤が含まれていて、それが漆喰壁の表面にある多くの細かい穴を覆ってしまい、臭いを吸い取れなくなってしまうためです。
漆喰は塗った後、乾燥する過程で漆喰壁の表面に多くの細かい穴ができます。
この細かい穴が部屋の空気中の水分や臭い成分を吸い取っているのですが、化学合成接着剤によってこの細かい穴が覆われることで、部屋の空気中の水分や臭い成分を吸い取ることができなくなり、消臭力の低下へと繋がります。
また、F☆☆☆☆の漆喰は乾いた時にペンキのようなニオイを発しており、人によっては不快に感じてしまうかもしれません。
そのため、最近ではF☆☆☆☆の漆喰なのにニオイのしないものも売られていますが、このような漆喰はニオイを抑えるために特別な化学物質が含まれているため、健康面での危険が考えられます。
漆喰の抗菌性の違いについて
漆喰の原料である消石灰は強アルカリ性という性質ももつため、漆喰は抗菌効果の高い建材として知られています。
この抗菌性ですが、F☆☆☆☆の漆喰は自然素材の漆喰に比べて抗菌性が劣ります。
消臭力が劣る理由と同じく、F☆☆☆☆の漆喰に含まれる化学物質である接着剤が、漆喰壁の表面をコーティングしてしまうため、漆喰の強アルカリ性と空気中のウイルスなどが反応しずらくなり、結果的に抗菌性も下がってまいます。
一方、自然素材 漆喰は素材そのものの強アルカリ性が、漆喰がもつ本来の性質が素材に活きています。
この写真からもわかる通り、天然の自然素材でできた漆喰のpHは12.52と強アルカリ性です。
このpH12,52という高いphのおかげで、空気中にあるカビやウイルスなどを抗菌してくれます。
ちなみに、画像のような壁に塗る前のペースト状の漆喰は強アルカリ性なので手で直接触ると危険ですが、その漆喰を壁に塗ると壁の表面は中性化するため触っても問題ありませんが、表面に露出していない部分は強アルカリ性の性質をもったままとなっています。
漆喰の値段の違い
F☆☆☆☆の漆喰は、自然素材100%の漆喰に比べて価格が安いです。
一般的には
F☆☆☆☆の漆喰
800円〜2,000円/㎡
自然素材100%の漆喰
2,200円〜2,500円/㎡
が相場となっており、自然素材 漆喰に比べて、F☆☆☆☆の漆喰の方が1平米あたり200〜1700円ほど安くなることが多いです。
この理由として、F☆☆☆☆の漆喰は自然素材以外に原料費の安い化学物質でかさ増ししているため原価を安くすることができます。
その結果、漆喰自体の価格も自然素材 漆喰に比べて、F☆☆☆☆の漆喰の方が安いものが多いのです。
F☆☆☆☆と自然素材の漆喰のまとめ
いかがだったでしょうか?
漆喰とひとこと言っても、F☆☆☆☆製の漆喰や100%自然素材の漆喰などあることから、
F☆☆☆☆製の漆喰についてや、メリット・デメリット、100%自然素材の漆喰との違いについて解説しました。
見た目は大きくは変わらないものの、価格や性能などその他様々な点でそれぞれの良さがあります。
この記事がご自身にあった漆喰選びの手助けになれば幸いです。
今回はF☆☆☆☆製の漆喰を中心に解説しましたが、もし本物の自然素材100%でできた天然の漆喰についてもっと知りたい、触ってみたい、家の壁に塗ってみたいと思いましたら、お気軽に下記の資料請求(無料)や無料相談会、漆喰DIY教室にお越しください。
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