今回は漆喰や珪藻土を次の壁に塗るときに必要な下地作りについて説明します。
砂壁
土壁(京土壁)
繊維壁
綿壁
これらの壁に下地を作るやり方は簡単に言うとこんな感じです。
- 漆喰・珪藻の下地としてが塗れる状態かチェックします。
- シーラー剤を3度塗りします。
- シーラー剤が完全に乾くまで1日おきましょう。
今回は下地作りについて必要な道具ややり方、失敗しないポイントなどについて詳しく説明します。
もくじ
漆喰や珪藻土を塗る壁の下地作りで使う道具とは?
砂壁・繊維壁・綿壁・土壁(京土壁)に下地作りで必要な道具を以下にまとめました。
・シーラー剤
シーラーには各メーカーからさまざまな種類が発売されています。塗りたい漆喰や珪藻土との相性があるものを選び、次の目的のためにガードシーラーを使用します。
1、下地強度の強化
2、シミ、アク止め
3、壁材の接着性の増強
以上3点は事項にて、初心者にわかるように丁寧にご説明します。
・ヘラ
壁にあるバリを落とす際にヘラを使用します。
・ハサミ
・ローラー
シーラー剤を塗る際にはローラーを使って塗っていくと効率よく塗ることができます。
・刷毛
ローラーが当たらないような細かな箇所を塗る際に使用します。
・バット
シーラー剤をあらかじめバットに入れておいて、ローラーや刷毛に付けて塗っていくため必要になります。
なぜ下地作りが必要なのか?
砂壁・繊維壁・綿壁・土壁(京土壁)に下地作りが必要な理由は以下です。
・強度が弱い
・シミ、アクができる
・下地に材料が塗れない
砂壁・繊維壁・綿壁・京土壁は基本的に下地作りの方法は全て同じです。
ただし、これら3点を防ぐために下地作りを行う必要があります。
強度が弱い
砂壁・繊維壁・綿壁・京土壁は強くこするとポロポロと落ちます。
ここに漆喰や珪藻土を塗っても、強度が弱く、塗った後に剥がれてしまうかもしれません。
そのため、下地作りとしてシーラー剤を塗ることでしっかりと下地を固定する必要があります。
シミ、アクができる
下地にシミやアクがあると、シーラー剤なしでそのまま塗ると、壁の表面にそのシミやアクが出てくることになります。
下地に材料が塗れない
砂壁・繊維壁・綿壁・京土壁に漆喰や珪藻土を塗っても、接着力が弱く剥がれてしまいます。
そのため、シーラー剤を塗ってしっかり接着する状態を作ってから漆喰や珪藻土を塗っていく必要があります。
次に砂壁・繊維壁・綿壁・京土壁の下地作りの方法について解説します。
漆喰や珪藻土を塗る壁の下地作りについて
最初に示した砂壁・繊維壁・綿壁・京土壁への下地作りの手順について詳しく解説します。
また、砂壁・繊維壁・綿壁・京土壁は全て手順は一緒になっています。
1、漆喰・珪藻の下地として塗れる状態かチェック
チェックの方法は以下です。
① 霧吹きで水道水を3プッシュほどかけ、その部分を指で押します。
② 固まっている場合はそのまま下地として使えます。壁が動く、簡単に土が落ちる場合はその部分だけ剥がし、穴を埋めるように専用下塗り材を埋め込みます(不陸調整)。
2、シーラー剤を3度塗りします。
基本的にはローラーを使って塗ると効率がいいですが、ローラーが使えない細かい場所はハケを使って塗っていきましょう。
1回塗っただけだと下地としては未完成のため、乾くのを待ったあと同じように2回目、3回目を塗るようにしてください。
3、シーラー剤が完全に乾くまで1日おく
1日おけば十分に乾きますが、手で触ってネチャネチャとしていれば、まだ乾いていません。逆にサラッとしていれば乾いている状態です。
詳しくは以下の動画でもまとめています。
漆喰や珪藻土の塗り壁の下地作りに関するよくある質問
ここでは、漆喰や珪藻土の塗り壁の下地作りに関するよくある質問に回答していきます。
Q:砂壁にカビが生えているのですが、どうすればいいですか?
A:カビを取ってから下地作りをしましょう。
カビをそのままにしておくと後からカビが表面に出てくる可能性があります。
カビの取り方は以下の動画を参考にしてください。
カビ退治除去方法4種を比較!砂壁で使い比べてみた|古民家の和室の壁を漆喰にセルフリフォーム
Q:業者に繊維壁は剥がさないと塗れないと言われました。やはり剥がさなくて良いのかどちらでしょうか?
A:既存壁は剥がしても剥がさなくても塗ることができます。あまりに状態が劣化していると剥がす必要が出てくるので、判断が難しい場合はロハスウォールまで一度ご相談ください。
ロハスウォールではTV電話を使った遠隔での現場確認をしております。
100%自然素材のロハスウォールを塗られる方には確実な施工をしていただき長年にわたってご愛用いただきたいという思いで提供している相談窓口です。
Q:シーラー剤は何を使えばいいですか?
A:漆喰、珪藻土には各メーカーでシーラー剤との相性があります。相性が合わない場合、効果が得られません。
次に、アクどめ効果、表面の強度を増す効果があるシーラーを使用する必要があります。
ロハスウォールシリーズには『ガードシーラー』をお使いください。
他社材料を使われる方は、製造元に相性をご確認ください。
Q:化学物質過敏症のためシーラーが使用できません。直接下地に漆喰や珪藻土を塗ることはできますか?
A:100%自然素材のロハスウォールでは化学物質過敏症をはじめ、シックハウス症候群やその他のアレルギーなど、本気でお困りの方にも採用いただいております。
お持ちの症状や工事の状況に合わせて最適な施工方法・手段をご案内しております。
壁塗りやリフォーム、新築などの計画中でも良いのでなるべく早い段階で必ずロハスウォールまでご相談ください。
まとめ
砂壁・繊維壁・綿壁・土壁(京土壁)は同じ方法で下地作りができます。
強度の強化、シミやアクの防止、壁と材料の接着性をあげるために下地作りでは、シーラー剤を塗る必要があります。
下地作りにはヘラ、ハサミ、ローラー、シーラー剤、刷毛、ローラー、バットなどが必要で、最低でも3回は塗るようにしましょう。
また、下地作りに関して分からないことや、その他の工程での疑問点や不安などあれば以下から無料相談が可能になっていますので、ご活用ください。
また、ロハスウォールでは全国4箇所(オンラインでも開催中)でDIY教室を実施していますので、こちらで漆喰や珪藻土の塗り方やDIYの進め方など直接教わることもできます。