弘前城(ひろさきじょう)をご存知ですか?
さくらまつりが有名ですが、今回はお城に焦点を絞ります。
弘前城とは、
東北で唯一、慶長16年(1611年)に建てられた当時の
天守閣が現存する青森県弘前市にあるお城です。
別名で、鷹岡城、高岡城ともいわれています。
当時から現存している8棟の建築と天守が
国の重要文化財に指定され、
城跡は国の史跡に指定されています。
現在に残る天守閣は1810年(文化7年)に完成しています。
弘前城は2015年夏に天守を曳家(ひきや)で
約70mにわたって移動させたことで有名になりました。
ロハスウォールとしては
曳家(ひきや)をすると漆喰壁がどんな状態になるのか?
青森に行く機会がありお客様の家から近かったので観光に行ってみました。
弘前城を観光するにはほとんどの方が車でのアクセスで
駐車場は弘前城公園駐車場が有名です。
しかし、弘前城内の観光でしたら弘前市役所の駐車場が
弘前城追手門の近く。歩きも便利です。
お堀の周りを散歩しても楽しいでしょう。
弘前市役所前にはスターバックスコーヒー弘前公園前店もあるので
休憩がてらいかがでしょうか?
建物も1917年に陸軍師団長の官舎として建設された木造の建物で、
登録有形文化財なのでデザインとしてみても見応えありますね。
では、弘前城のレポートしたいと思います。
まずは外堀。
普通でしたらお城の外堀は漆喰壁を張り巡らせた塀が多いですが、
弘前城ののどかな雰囲気で防御力が高いとは感じさせませんね。
この雰囲気は東北らしくて私は好きなんです。
太陽の陽射しを浴びながら歩いて行くと
杉の大橋(赤色の橋)が見えてきました。
杉といえど現在は鉄製のようです。
杉の大橋から見る内堀。
ここは幅もあるので防御力ありそうですね。
お城らしくなってきました。
南内門まできました。これも当時のまま。
木陰が涼しいです。
お城としての雰囲気あります。
この時代の建物は外壁が漆喰が基本です。
理由は、漆喰壁は防火性が強いため、
幕府が壁材に推奨したことも要因の一つです。
さらに進んで行くと、
下乗橋まで来ました。下乗橋も赤色です。
わずかに天守閣の瓦と白い漆喰が(ちょっとだけ)見えるのわかりますか?
では、本丸に突入します。
曳家をした本丸の漆喰壁はどんな状態なのか?
弘前城公園までは無料ですが、
の本丸は有料となっています。
(大人310円)
ここが本丸跡です。
修復作業中でした。
石垣が崩れてきたため曳家(ひきや)で移動させため
本来の位置に天守閣はありません。
移動先に。
天守閣は70m移動させ現在の位置にあります。
石垣の復旧後、元の位置に移動させるとのこと。
現在は本丸の建物部分だけなので
なんだか物足りない感じですね。
中に入る前に注意書きを読みます。
気になっていた
天守閣外壁の漆喰をよく見てみました。
ぱっと見では特に問題はなさそうです。
通常お城の漆喰壁は部分的な補修が行われるので
部分部分で色が違いますよ。
でも遠目で見ると全体的に白に統一されて見えるものなの
が漆喰壁のよいところなのです。
内部に入ってさらに漆喰壁をチェックしてみました。
(どうしても職業柄、気になります 笑)
漆喰壁の端っこ部分は欠けており、
下地の土壁(中塗り)が見えています。
よく見ると柱と漆喰の間も隙間がありますが、
問題ない範囲ですね。
曳家をすると、もっと壁がボロボロに壊れていると想像していたのですが、
実際に行くと違いました。
何事も想像と実際は違うんですよね。
改めて勉強になりました。
曳家の技術力と当時の建築技術に脱帽です。
天守内部には弘前城本丸の模型がありました。
歩きではなんとなくしか分かりませんが、
弘前城全体像が把握しやすいですね。
現在は本丸の敷地内に残っていませんが、
かなり大きな屋敷があったようですね。
おまけ。
本丸の展望台からは荒神山が一望できます。
お殿様も毎日見ていたことでしょう。
現代だとお城に住むのは難しいですが、
マンションでも漆喰壁を室内に塗ると、健康にも、快適性にも効果的です。