愛媛県松山市にある子規堂の漆喰壁を見てきました。
もくじ
正岡子規とは
明治時代を代表する俳人。横向き写真も有名ですよね。
「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」
という俳句以外にも、短歌、新体詩、小説、評論、随筆と多彩な人です。
夏目漱石ともお友達だったそうです。
松山市にある子規堂とは
正岡子規の文学仲間だった、正宗寺の住職仏海禅師が正岡子規が17歳まで過ごした住居を正宗寺の敷地内に復元した文学資料館です。
正宗寺は愛媛県松山市末広町にあり臨済宗妙心寺派です。
正宗寺というお寺は松山市以外にも
北海道厚岸郡浜中町、茨城県常陸太田市、愛知県豊橋市、岐阜県大野郡、岐阜県瑞浪市、長崎県平戸市にある正宗寺というお寺がありますが、今回ご紹介する子規堂は松山市の正宗寺にあります。
漆喰壁に映える桜がキレイな子規堂
復元したとはいえ、外観は漆喰壁にしてあります。
子規堂に行ったのがちょうど春先だったので桜越しに漆喰壁が見えました。
子規堂は昭和8(1933年)に焼失し昭和10(1935年)に再建したが戦争中の空襲によってまた焼失しました。
現在残っている子規堂は昭和21(1946年)に再再建された三代目といえます。
子規堂の桜がキレイでも、背景がショボイと台無しになってしまいます。やっぱり風流に必要なのも漆喰ですよね。
古い建物を再建するときは重厚感を出せる本物の漆喰でないと建物自体が薄っぺらくなってしまいます。
外観が漆喰壁の子規堂の中に入って壁を見てみた。
子規堂の外壁は漆喰壁ですが、内部は砂壁仕上げで漆喰は塗られていませんでした。
オープン時間は常に開放しているので換気され、木造の家にはいいことこの上ない環境です。
正岡子規の勉強部屋も再現されていました。三畳部屋だったのだとか。
現代だと書斎にちょうどいい広さですね。
エアコンもTVもPCもなく、シンプル。
なんだか今の時代より集中して勉強できそうですね。
スケッチした草花もありました。多彩な才能は子規堂というこの環境で育まれたんですね。
子供の教育にも大人にも自然素材を使った家が最高の環境なのだろうか。
現代だと漆喰や珪藻土の壁がいいですね。なぜならば、
断熱材とボンドを使った合板を使うため室内に揮発成分と湿気がこもりやすいのです。
建物内に湿気がこもってしまうと結露やカビが発生したり
ボンドは室内空気自体が悪化してしまいます。
現代の住宅とは違うつくりの子規堂をぜひ見に行ってください。
入館受付:9:00~17:00
※最終入館16:40
入館料:大人50円
休館日:年中無休
駐車場:バス有料
※隣接敷地にコインパーキングがあります。
伊予鉄松山市駅より徒歩2分です。
本格的な漆喰壁を集めてみました。観光気分で全国の漆喰壁を見てみてください。