古民家の漆喰リフォームの施工事例や費用、メリットとデメリットなどについて徹底解説します。
【この記事を読んでわかること】
・古民家を漆喰でリフォームするメリットとデメリットがわかる
・古民家の漆喰リフォームでかかる費用がわかる
・失敗しない古民家の漆喰リフォームがわかる
もくじ
古民家を漆喰リフォームするやり方
古民家の漆喰リフォームの施工事例:内装
京都の古民家の内装に漆喰を塗った施工事例
京都には町屋をはじめ古民家が多く存在しています。壁が白く美しいと映えますね!
古民家の玄関に漆喰を塗った事例
古民家の玄関は窓も少なく暗いというのが欠点でもあります。そこで、壁に白い漆喰を塗ると暗い古民家も明るくなるメリットがあります。
費用 | 約60,000円(漆喰材料費+道具) |
広さ | 14平米 |
築年数 | 江戸時代 |
備考 | DIY |
梁のある古民家の漆喰リフォーム内装事例3
古民家の梁と漆喰の白色はよく合います。
山口県萩市の国重要文化財の古民家に塗った施工事例
ロハスウォールでは国の重要文化財に採用いただいたことが多々あります。このような梁がカッコいいですよね!
古民家ならではの複雑な形状の梁と白い漆喰はデザイン的な相性もいいですよね。
熟練の左官職人さんにもロハスウォールの塗り壁材は認めていただいております。
古民家で漆喰を塗るのはDIYでも楽しめます。古民家ならではのいいところですね。
古民家を漆喰リフォームする費用について
古民家に漆喰を塗るメリット
古民家と漆喰は相性がバツグンです。漆喰を塗ることで以下のようなメリットがあります。
・強度が増す
・生活臭やカビ臭さを消臭してくれる
・防カビ効果がある
・古材と白い漆喰ならではの伝統的な見た目
これらそれぞれについて説明します。
もともと古民家のような日本の建築は土壁の下地に、これらのメリットがあることから漆喰を塗る「漆喰仕上げ」というのがスタンダードな壁の構造が基本です。
写真は古民家やお城で使われている土壁の構造模型ですが、この上に漆喰を塗って仕上げるのが工法としても正解で、漆喰は古民家にピッタリな伝統的な仕上げ材なのです
強度が増す
漆喰の原料は消石灰です。消石灰は空気中の二酸化炭素を吸収し、硬化していく性質があります。
そのため漆喰は100年以上が経つお城にも使われていて、古民家のような土壁に漆喰を塗ることが有効な工法だということが実証されています。
生活臭やカビ臭さを消臭してくれる
古民家は築年数も100年以上と生活臭だけではなくカビ臭さがあるというのが普通です。漆喰を塗ることで、漆喰の持つ消臭効果によってこれらの臭いを消臭してくれます。
防カビ効果がある
漆喰は強アルカリ性(ph7.8)といった性質があります。このような性質から漆喰には抗菌性があり、空気中のウイルスを不活性化させます。古民家では、家に使われている材料などが古くなってカビなどの菌が発生しているケースがあり、体にも悪影響です。
このような場合にも漆喰の抗菌性は有効です。
古民家へ漆喰を塗るデメリット
デメリットは工事にかかる金額が不透明という部分です。
古民家の場合は長年のダメージが蓄積されたことにより下地が傷んでいるケースが多いのです。
まずは下地から見直す事になるため、大工さんの工事も追加されて出てきますね。
で、部分的に解体してみないと状態が分からないので、解体費用も発生するケースがあります。
そうなると、どうしても金額が高いと感じてしまい、建築業者へ要望するのではないでしょうか?
そこで出る答えとは、セメントを塗ってその上に白いペンキを塗って、一般人には分からないように誤魔化して手抜き工事をしているにもかかわらず、オーナーに漆喰壁だと言っている建築業者も少なからずいますので安い場合には注意が必要です。
古民家を漆喰リフォームするメリット
古民家の漆喰リフォームの費用については、一般的な漆喰リフォームと考え方は同じで
壁の面積(㎡)×(材料費+施工費用 )+ 諸費用 = リフォーム費用
となっています。
ちなみに、諸費用とは廃棄費用や交通費、養生代、搬入、その他の費用が含まれます。
また、概算レベルで費用を計算する場合は
室内(内壁)の面積
塗る部屋の床面積の合計 × 3 = 壁の面積(㎡)
外壁の面積
延べ床面積 × 1.2 = 外壁を塗る面積
リフォーム費用
8,000(円/㎡) × 壁の面積(㎡) = リフォーム費用
こちらから概算の費用を計算できます。
しかし、古民家の場合は費用を知る上で2つ注意点があるため、次にこれらについて説明します。
古民家の漆喰リフォームでは床面積に対して施工面積が小さい
上記で説明した内装の施工面積の概算に比べて、実際の施工面積が小さくなることが多いです。
これは古民家の場合には和室が多くあり、○○といった理由で施工面積が概算での計算面積より小さくなることが多いです。
そのため、施工面積が小さくなることで費用が想定より安くなります。
古民家の漆喰リフォームは下地処理の費用がかかるケースが多い
古民家の場合は伝統的な土壁であることがほとんどです。
そのため、築年数も古いものだと○○年も何も手入れがされていないといったこともあり、土壁が崩れてしまっている場合が多いです。
真壁の柱と土壁は剥がれやすい部分
完全に崩落すると土から塗り直す必要がある
外壁では漆喰が剥がれてしまうと雨や雪などで土が溶け出し大工事になりがち。早めに土の上に漆喰を塗ることが優先事項。
これらの写真のように壁が崩れている場合には、下地になる壁を塗り直す必要が出てきます。
そのため、古民家は壁の状態によって費用が大きく変わってくるのです。
古民家に漆喰を塗りたい場合には、下地の状態を慎重にチェックすることが大切です。
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関連記事:内装の漆喰施工価格はいくら?漆喰の相場を見分けるポイントとは
古民家を漆喰リフォームするデメリット
古民家リフォームの注意点は、リフォームの期間や費用が古民家の状態によって大きく変わってくることです。
建物の状態によって古民家に限らずリフォームの期間や費用はもちろん変わってきますが、古民家の場合は古い建物であることから特にバラつきが出やすいです。
古民家では木造の骨格ベースに土壁が使われており、長年の木材が歪むことによる建物の歪みや、ベースとなる土壁の剥がれ具合によって、どのレベルのリフォーム工事が必要になるかが変わります。
状態によっては、壁のみに止まらず、瓦に隙間ができ雨漏りのリスクもあります。
また、江戸時代や明治の古民家だと、土壁の上に漆喰を直接塗ると、ほとんどの確率でシミやアクが出て漆喰が変色するため、シミ・アクどめの作業をきっちりと行う必要も出てきます。
関連記事:土壁に漆喰を塗る際のシミやアクを出さないための方法
さらに、古民家リフォームの場合は、一旦スケルトン状態にバラして各部の補修や調整を行い、
間取り変更や耐震補強などを実施する古民家再生の方法をとる場合も多く、土壁を剥がして石膏ボードや構造用合板を下地に
使用するケースがあり、リフォーム期間も長く、費用も高くなります。
これらの場合での工程はこちらで紹介しています。
関連記事:ベニア板・構造用合板に漆喰や珪藻土を塗る方法!徹底解説!
関連記事:漆喰を石膏ボード(PB)へ塗る正しい方法!
このように古民家では建物自体が古いことから、どのレベルの工事が必要になってくるかが、古民家によって大きくバラつきがあり、リフォーム期間や費用も大きく変わってくるといったことに注意が必要です。
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安く古民家を漆喰リフォームする方法とは?