漆喰の下地処理の方法を以下にまとめました
もくじ
漆喰の下地処理に必要な道具
壁の素材や状態によって必要になる道具は変わります。まずは最初に漆喰を塗りたい部屋の壁の状態をしっかりと確認しましょう。
ビニールクロスの上から塗る | ガードシーラー、ヘラ、タッカー、ファイバーテープ、ハサミ、ローラー、刷毛、バット |
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ビニールクロスを剥がして塗る | ガードシーラー、ヘラ、カッターナイフ、剥離材(水やお湯でOKな場合も)、ハサミ、ローラー、刷毛、バット |
合板・石膏ボード | ガードシーラー、ヘラ、ファイバーテープ |
砂壁・繊維壁・綿壁・京土壁 コンクリート・モルタル |
ガードシーラー、ヘラ、ハサミ、ローラー、刷毛、バット |
新品石膏ボード | ヘラ、タッカー、ファイバーテープ、ハサミ ※ 耐水ボードの場合はガードシーラーが必要です。 |
壁の素材で下地の作り方が違う!
砂壁・繊維壁・綿壁・京土壁下地
- 漆喰の下地としてが塗れる状態かチェックします。
① 霧吹きで水道水を3プッシュほどかけ、その部分を指で押します。
② 固まっている場合はそのまま下地として使えます。壁が動く、簡単に土が落ちる場合はその部分だけ剥がし、穴を埋めるように専用下塗り材を埋め込みます(不陸調整)。
- ガードシーラーを3度塗りします。
- ガードシーラーが完全に乾くまで1日おきましょう。
均一に塗れるガードシーラーの塗り方【共通】
- 1縦方向に向けて塗ります。
- 2横方向に向けて塗ります。
- 32時間ほど乾燥させます。
どの下地の場合でも、塗り残しを無くすため、基本は①~③を3回繰り返します。ローラーが届かない隅っこは刷毛を使って塗ります。
ビニールクロス下地
- 1ビニールクロスにタッカーを打ち、剥がれないように固定します。上下左右300mmほどの細かさで、継ぎ目は念入りに!
- 2壁全体にガードシーラーを3度塗りします。
- 3ガードシーラーが完全に乾くまで1日おきます。
- 4ビニールクロスの継ぎ目にファイバーテープを貼ります。粘着が弱いためヘラで押さえたり、手でこするようにしっかりと密着させましょう。
ビニールクロスを剥がす場合
- 1ビニールクロスの継ぎ目にカッターナイフの刃を差込み、めくっていきます。
- 2残った裏紙を取り除くため、ローラーに水道水を含ませ裏紙部分に塗り広げます。
- 3裏紙が水分を含みふやけてきたら、タイミングを逃さずヘラで剥がしましょう。
- 4ビニールクロスを剥がした場所全体にガードシーラーを3度塗りします。
- 5ガードシーラーが完全に乾くまで1日おきましょう。
ビニールクロスを剥がす方法は以下の動画でまとめています。
合板・石膏ボード下地
- ビス周りのバリをヘラで落とします。
- 【合板に塗る場合】全体にガードシーラーを塗ります(木材のポリフェノール成分がアクやシミとなり表面に出てきてしまうため)
- 合板・石膏ボードの継ぎ目、ビスの頭を下塗り材で埋めてフラットな壁を作ります。(これを不陸調整と言います)
- 継ぎ目、出隅、入隅部分にファイバーテープを貼ります。ファイバーテープを貼ることで漆喰のひび割れを防ぐことができます。ファーバーテープは粘着が弱いためヘラで押さえたり手でこするようにしっかりと密着させましょう。
- 下塗り材が乾けばOK。完全に乾く目安は翌日ですが、白くなっていれば大丈夫です。
詳しくは以下の動画でまとめています。
モルタル・コンクリート下地
- ガードシーラーを3度塗りします。
- ガードシーラーが完全に乾くまで1日おきましょう。
- 穴が空いている部分、陥没部分、欠損部分を専用下塗り材で埋め、同じ高さにします。
- 一回で埋め切らなかった場合、塗り重ねて高さを揃えます。
- 専用下塗り材が乾くまで待ちましょう。
コンクリート下地への1、2の方法と4、5の解説を動画でまとめています。
下地処理でよくある失敗
DIYでもクオリティ高く、よりキレイな漆喰に仕上げるためには「下地づくりをしっかり行うこと」がポイントですよ♪
面倒に思ってしまいますが、手を抜くとせっかく塗った壁の上からアクやシミが浮いてきたり、ヒビが入ってしまったりする場合があるのでDIYでも手抜き工事は禁物です。それぞれの下地に合った「正しい下地づくり」を行いましょう。
早く次の工程に進みたいのはわかりますが、ここが正念場。
次の工程は、いよいよ楽しい♪楽しい♪コテを使った工程が待っています!
漆喰DIY完全ガイド-はじめてでも一人で塗れる徹底ガイドはじめまして、ロハスウォールです。
今回はロハスウォールが一番得意とする「漆喰DIY」のやり方について説明します。
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