マンションを購入してリノベーション後に住むつもりで、「他の部分より壁に一番こだわりたい」と、まずは新宿の講習会に参加されたTさま。
最初は弟さんと塗る予定だったのですが、弟さんの仕事が忙しくなってしまい、一人で塗ると自分も仕事もしていて予定より時間がかかりそう・・。引っ越しを急ぎたかったため、「この際頼んでしまおう」とメーカー施工を依頼いただきました。
(Tさまは特別なデザイン施工で、ロハスウォール『おかやま珪藻土』と漆喰を組み合わせています。
こちらでは、漆喰の部分のみご紹介いたします。)
「どうせプロに塗ってもらうなら、ずっと前に雑誌で見て憧れていた色と模様にしてほしい!」と
特注カラー、しかも特殊施工でのオーダーをご依頼されました。
依頼を受けた特注カラーは、濃い深みのある「モスグリーン」です。
完全な自然素材の漆喰では、濃い色を出す、作ること自体大変難しく、その濃い色をムラなく塗ることはより難しい施工となります。
施工の方法は、ロハスウォールのメーカー施工を担当している職人が、以前雑誌の取材で載せたものでした。
この施工方法はとても特別なもので、「モスグリーン」の壁に立体的に浮かび上がる縞模様。光のあたる感じの違いでうっすらとその模様を現すので幻想的でとても美しい仕上がり方法です。
櫛引で水平のラインを基調とした構成で、視覚的に明快なデザイン・コンセプトをアピールしています。完成した素敵な「モスグリーン」の壁は、脇役としてだけでなく、主役としても完璧にその役割を果します。
対照的に、周りの「ミルクホワイト」の壁は、モスグリーン部分を包み込むようにし、仕上げパターンはランダムでゆったりとした「引きずり」でゆるやかにカーブさせています。優しい自然なミルクのような白い色は、「モスグリーン」の壁をより引き立てます。